その1」の続きです。

とりあえずサイズ感チェックです。

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言うほど小さいか?( ̄▽ ̄;)って思う人も居ると思うので補足です。

・・・いや、並べて写真を撮ってみたら思っていた以上に小さかったんですけどね。

MODと合わせてみるとビックリする程小さいって訳ではなく、普通じゃないですか?( ̄▽ ̄;)

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あと、最近ツイッターでAthea ModsのIn'Saneとか話題だしね( ̄▽ ̄;)

In'axとは違うのだよIn'axとは。ATHEA In'Sane(レビュー)
https://www.youtube.com/watch?v=RdYRmcOMF-A&t=155s

Athea In'Sane RDTA(レビュー)
http://www.birksgabish.com/blog-entry-388.html

Nexmokeの商品ページ、19,800円+送料380円
http://www.nexmoke.com/ca16/321/p-r16-s/

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まず、トップキャップの部分が限界まで薄いです。これ以上薄くすると強度的な問題が出そうだし、トップキャップが回し難くなりそうです。

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もうトップキャップの下からドリップチップがはみ出してしまっています。

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ドリップチップはチムニー(≒煙突)の部分も使って固定される感じになります。

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ベース部分もこれ以上低くするとアトマイザーを外すのが難しくなりそうです。(ガラスの部分を持って回すと、ベース部分より上が外れてしまいます。)

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じゃあチムニーやチャンバー(≒燃焼室)はどうかというと、これ以上低くする余地が全く無いとは言いませんが、口とコイルの距離が近すぎてミストが熱くなりそうだったり、単純に低くするとタンク容量がさらに減りそう。

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ビルドやMODの設定で調整はできますが、RTAとしての汎用性や自由度が大幅に悪くなりそうです。


なので素人考えですが、何かを犠牲にせずにコレ以上に背が低いRTAを作るのは難しい気がします。

正直な所、許容範囲ではあるものの使い勝手は少しコンパクトさの犠牲になっていると思います。

サイズをあまり気にしないのであれば、トップキャップとベースはもう少し厚みがあった方が使い易いと思うんですけどね。

「小さいは正義!」が多数派でMiniじゃない方は売れないからV3を作らないみたいだし、仕方ないね( ̄▽ ̄;)

逆に言ったら、コンパクトさ・機能・性能・品質・使い勝手・値段のバランスを上手く取ってると思います。


バラすとこんな感じです。(ベープバンドは撮影の為に使っただけで付属しません。)

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ドリップチップはごく一般的な510規格で2つ付属しています。

1つ目はステンレス製で、内側にライフリングのような加工がされています。

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なんか凄そうですが、実際に使った印象は普通のドリップチップです( ̄▽ ̄;)

これは最近の他のUD製品でも使われていて、「スパイラルドリップチップ」というんだそうです。

例えばBellus RTAやANZU RDAでも採用されています。

UD公式のBellus RTAの商品ページ
http://www.yourcig.com/product/bellus-rta.html

UD公式のANZU RDAの商品ページ
http://www.yourcig.com/product/ud-anzu-rda.html

別に悪い事は無いのですが、単体で人気があったり他社がパクったりしてない構造なのでお察しください( ̄▽ ̄;)


2つ目はプラスチックっぽいドリップチップです。

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内側にライフリングのような加工はなく、吸い口に向かって内径が大きくなっています。

クチビルが当たる部分までカバーされるので、要は熱対策だと思います。

熱くなるかはビルドやMODの設定にもよると思うのですが、そんなに熱くならないので私は1つ目のドリップチップを使っています。

後述しますが、極端な爆煙向きのRTAではないので、ここの熱対策だけしても感があります。

それとフィッティング的な好みでしょうかね。どうですか?黒のGoblin Mini V3ならまた違ったかも?

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トップキャップの部分です。難点があるとまでは言わないのですが、ネジのピッチ(≒間隔)が狭くて変な風にハマってしまいそうで、付け外しにちょっとだけ気を使います( ̄▽ ̄;)

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リキッドを入れる穴の幅は約2.4mmで、外側部分の溝は約3.5mmです。

穴にスポイトの先は入りませんが、溝には入ります。スポイトやユニコーンボトルが普通に使えます。

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なんで無印のGoblin Miniはアトマイザーを外して、ネジを外してシリンジボトルで入れなきゃならなかったんですかね( ̄▽ ̄;)


チャンバー部分です。これにパイレックスガラスのチューブを付けます。タンク容量は少な目の2mlです。

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この部品はこれ以上分解できません。無印やV2はチャンバー部分とチムニー部分が分解可能でした。

これは改善ポイントで、ここが分離しないお陰でリキッドが入っている状態でも逆さまにしてベースを外せばコットンワークのやり直し等が一応できます。

チャンバーの内径は約15mm(一応、公称は16mm?)で、シングルコイル用の「KangerのRBAユニット(右側)」の約12.5mmと比べるとやや大きいです。

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ただ、元々デュアルコイル前提のデッキで味が良いと評判の良かったシリーズですし、デュアルコイルの中ではチャンバーの容積は最小クラスだと思いますし。

別にシングルコイルで組んでも、ビルド次第で十分美味しいと思います。

というか、RTAの味に関してはRTAどうこうよりリキッドやビルドの良し悪しによる影響の方が大きいと思います。


ただ、逆に言ったら「タンク容量の少なさ」「チャンバーの小ささ」「チムニーの短さ」はあまり爆煙向けではないポイントです。


ちなみにタンク容量は別売りのエクステンションチューブで増やせます。

FastTechのエクステンションチューブ(SS)の商品ページ、$5.01(≒601円)+送料無料
https://www.fasttech.com/products/3023/10025066/5435900

FastTechのエクステンションチューブ(Black)の商品ページ、$5.01(≒601円)+送料無料
https://www.fasttech.com/products/3023/10025066/5435901



理論上は無限に積み重ねる事が出来て、バベルの塔のようになるようです( ̄▽ ̄;)

【RTA】「UD Goblin Mini V3 RTA ゴブリンミニV3 RTA」レビュー!ゴブミニタワー建設完了!【シングル最強ミニRTA】そして伝説へ...
http://www.vapejp.net/2016/09/rtayoude-ud-v3goblin-mini-v3rta.html

まぁ、必須ではない別売りパーツだと思うので、後から必要だと思ったら買えばいいと思います。

2mlは確かに少な目なのですが、エクステンションチューブが必要かっていうと個人的には・・・( ̄▽ ̄;)


チャンバーにはスピッドバック(リキッドの跳ね)を抑制できるパーツが付けられます。

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最初は付属品の袋に入っていて、取り付けにはピンセットやラジオペンチが必要です。

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効果はあるのですが・・・。

1.そもそも個人的にそんなに跳ねるビルドにしない

2.シングルコイルでもデュアルコイルでも吸い口とコイルの位置はズレた位置関係なので、構造的にそんなに跳ねて来ない

3.ビルドや吸い方によってはこのパーツに結露したリキッドが溜まって、たまにジュルジュルしてしまう

ので、そこまでの有難さは感じないです。

この辺はドリップチップとかでも対応できますしね。



付け外し可能なので、お好みでどうぞ。私はなんとなく付けてます。


シングルコイル用とデュアルコイル用のデッキがあります。

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どちらもベロシティタイプのデッキで初心者に優しいです。


シングルコイル用とデュアルコイル用が必要か?っていう部分の私の最新の見解は「あった方が良い」です。

というのは、最近はステンレスの温度管理を試行錯誤しているのですが、ステンレスワイヤーの抵抗値が意外と高いんです。

でも、温度管理とかMODの出力(昇圧?)の都合で抵抗値を低めにしたかったりするんです。

そういう時にデュアルコイルにすれば抵抗値を低めにできます。

シングルコイル用のデッキが必要な理由はシングルの方がビルドが楽だから。

・・・結局、私は両方使ってるし好みによる部分も大きいのですが、やってみないとどっちが好みか分からないだろうし、切り替えて使えるのは初心者向きかなと思います。

Goblin Mini V3を買った理由の中には、シングルコイルのRTAを使った上でデュアルコイルで組めるRTAが欲しかったというのもあります。


ちょっとだけエアーの出口が大きいのですが、エアーの出口が小さいアトマイザーと吸い比べても違いはよく分からなかったです。

気持ちコイルは巻き数を増やすか等間隔にするなどして横幅を長めにしたい感じです。

ちょっとした注目ポイントなのですが、コットンを差し込む溝がやや小さいです。特にデュアルコイル用のデッキ。

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これが何に影響するかというと、ここに収まる太さのコットンじゃないとダメって事です。

コットンを無理に詰めるとリキッドの供給不足になるし、少ないと漏れます。

となると、コイルの内径に影響します。デュアルコイル用のデッキで内径3.0mmのコイルだとちょっと太いかも。2.5~2.0mmくらいで組んだ方がいいと思います。

この辺は私の知る限りの今現在は他のRTAも調節不可能で、デッキに合わせて組むしかないですね。

単純には比較できませんが、「KangerのRBAユニット」みたいなコットンを差し込まないタイプのデッキと比較すると、ちょっとビルドの自由度は低いように思います。

それに、ココだけどうにかなってもチャンバーが狭いので、内径が大きいコイルで組むのは難しいと思います。

ココもあまり爆煙向けではないポイントだと思います。


ベース部分です。唯一と言っていいかもしれない明確な欠点はベース部分のOリングが外れ易い事。

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外れ易いというより、ハマってすらない。溝に乗っかってるだけみたいな状態です。

ビルドしている時や洗っている時に「あれ?どこ行った?」などOリングを探す様は、やっている私自身も伝統芸能の域に達していると自負しております。

「リキッドが入っている状態でも逆さまにしてベースを外せばコットンワークのやり直し等が一応できます。」と書きましたが、この際もOリングはどこかに行こうとします。この辺が「一応」と書いた理由です。

ただし、このOリングは予備も合わせて4つあるので大丈夫・・・というか、失くす事を想定して予備を多くしてないか?( ̄▽ ̄;)


ベース部分の底にエアホールがあり、この穴の大きさを調整する事でエアフローを調整できます。

↓調整レバーのようなもの
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↓全開
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↓半開ぐらい
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エアフローコントロールの効きは普通です。

ドロー(≒吸う時の重さ)を軽くしたり重くしたりは出来るのですが、全閉でも頑張れば肺で吸える程度の重さ、全開でも勢い良く吸おうとすると抵抗を感じます。

この辺もあまり爆煙向けではないポイントだと思います。


ベース部分にはジュースフローコントロールもあります。

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これ伝わるかなぁ・・・( ̄▽ ̄;)

これがジュースホール全開の状態です。

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エアホールの位置から、コイルとコットンの位置を想像して下さい。

左右のエアホールの上にコイル、そこから上下にコットンが垂れて、そこにジュースホールが来ていますね。

これがジュースホール全閉の状態です。

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エアホール(つまりデッキやコイルやコットン)の位置はそのままで、ジュースホールの位置だけが移動しましたね。

コットンとジュースホールの位置がズレましたね。お分かり頂けたでしょうか?( ̄▽ ̄;)


その1」でも書きましたが、リキッドの供給を調整するというよりリキッド注入時の漏れを漏れを防止する為の物だと思います。

ジュースホールもやや小さいです。この辺もあまり爆煙向けではないポイントだと思います。

ちょっと高出力(デュアルコイルで40Wくらいとか)にして連続で吸ったりすると供給不足な感じがする時があります。

ビルドやMODの設定やリキッドの粘度とかも関係するし一概には言えないのですが、調整可能なのであれば上限をもう少し大きくしても良かったんじゃ?とちょっとだけ思います。

普通に使う分には問題ないですが、リキッド注入時以外は基本的に全開にしています。


ベース部分の裏側はこんな感じです。

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510規格のコンタクトピンは出っ張っていません。なんとなく金メッキされているように思います。

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またデッキをベースに固定する為の物なので調整できません。ハイブリッド接続のMODでは使えないと考えた方がいいと思います。

デッキをベースに固定する際には、デッキの凸とベースの凹を合わせて、エアホールやジュースホールの位置を合わせる必要があります。

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ビルドについてはかなりやり易い部類だと思います。

コイルの周りに邪魔な壁とかが無いから、コイルの高さも調整し易いです。

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私自身はコットンを曲げて溝に差し込むタイプ(≒Kayfun構造)が初めてでちょっと不安だったのですが、結局「コットンがスカスカでも、ジュースホールがコットンで塞がってさえいれば大丈夫」みたいです。

漏れないようにビルドするだけでも難しいという事はないです。常識的な範囲で吸う想定なら、リキッドの供給不足にならないようにするのも難しくはないと思います。

強いて言えば、コットンを精密ドライバーや爪楊枝で突っついて溝に入れるのは作業効率がちょっと悪いです。ピンセットがあった方がいいです。


全体的な漏れに関しては、「リキッド注入時のジュースホール閉め忘れ」と「温かい場所に移動したときに圧力で漏れる」事は多少ありますが、かなり漏れ難いと思います。

どちらかと言えば、漏れよりは供給不足になり易いと思います。どっちもあまり無いですけどね。

漏れた場合でもダダ漏れっていう程は漏れない気がします。漏れた場合、普通はエアホールから漏れてくるのですが、エアホールが狭いのでそういう所でも減速してるっぽいというかなんというか。


あと、わざわざ言う程の事じゃないと思いますが、吸い終わりにミストが内部に残ってるとエアホールからミストが出て来やすいです。吸い切りましょう。

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これは極端な写真ですが、こんな感じで結露します。

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吸ってみた感想です。

決して悪くはないのですが、普通っちゃ普通です。良く言えば普通に美味しいです。

強いて言うなら、もうちょっとビルドを試行錯誤したらもっと味や風味が出そうみたいな感じです。

いや、何回かはビルドしているんですけどね、「これだ!」みたいな所にはまだ辿り着けてないです


現状のRTAは殆どボトムエアフローだし、他の構造も含めて味に関する部分には大差が無いと思うんですよね。

シングルコイル用とかデュアルコイル用とか使い勝手の違いはあると思うし、極端な爆煙向きRTAはまたちょっと話が違うと思いますが。

なので、消去法的にビルドを詰めたらもっと良くなりそうみたいな気がしています。


って書いてから、撮り忘れてたビルドの写真用に適当に組んだら何故かかなり旨いとかね・・・これもうわかんねぇな( ̄▽ ̄;)

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(このリキッド個人的には結構美味しいと思うんだけど、不評みたいなんでリンクは控えておきます( ̄▽ ̄;))

弘法筆を選ばずじゃないけど、結局は「ビルドが大事」って事だと思いますよ。

あんまりGoblin Mini V3がどうこうって感じじゃない気がします。


前も似たような事を書いたような・・・「ビルド運」か( ̄▽ ̄;)

運っていうより、無我の境地みたいな感じで適当に無意識に組んだ時に神が降臨してウマイとか・・・アセンション?

もー、精神論とかオカルトみたいな事を言ってると、昭和臭いとか言われますよ( ̄▽ ̄;)


総評です。

1.取扱ショップが多く、比較的に安価

大体、海外で2千円ぐらい、国内で4千円ぐらいです。


2.質感や加工精度が良い

メチャクチャ良い!とは言いませんが、仕上げが雑でいかにも中国製みたいな事はないです。

3.ジュースフローコントロール付き

良い所というよりは、トップフィルのRTAにはほぼ標準搭載されるべき機能だと思います。

無いよりはあった方がいいというより、ほぼ必須だと思います。

4.ガラスタンク

割れるという点以外は、樹脂よりガラスの方が良いと個人的には思います。

・メンソールなどで割れない
・まず傷付かない
・匂いや着色汚れが付き難い、落とし易い

5.ビルドし易いベロシティタイプのデッキ

6.シングルコイルでもデュアルコイルでも組める

7.コンパクト

8.とりあえずの難易度が低いし、ポテンシャルも高い


Goblin Mini V3だけの優れた点というのは特に無いのですが、「安くてコンパクトで標準的な機能がほぼほぼ全部入り」です。総合的に見ると非常に優秀だと思います。

個別のポイントで見れば他のRTAの方が優れている点もあると思います。

爆煙向きのRTAではないポイントをいくつかあげましたが、そういうのを望んでいる人は爆煙向きのもう少し大きいRTAを買った方がいいかもしれないです。

まぁでも、2年ぐらい前ならこれでも「デュアルコイルで爆煙!」だったと思いますけどね( ̄▽ ̄;)


逆に言ったら、既にRTAを使っていてそこそこ満足している人が買い替える程ではないと思います。

個人的にはリキッドの注入が楽なのと、デッキへのアクセスが楽なので相変わらずRTAのメインは「Bachelor Nano」ですね。

Bachelor Nanoで適当な自作リキッドでニコチンを摂取しながら、Goblin Mini V3をビルドして温度管理を試行錯誤してるみたいな感じになってます。

ビルドの失敗でガッカリしたくないリキッドはRTAじゃないけど「Triton mini」で。


まぁ、Bachelor Nanoは個体差の可能性も含めて漏れ易いみたいな話も耳にするので、ちょっとオススメし難い今日この頃です( ̄▽ ̄;)

その点、Goblin Mini V3は味や漏れや使い勝手についての評判もいいので、初心者の人が買う最初のRTAとしてオススメし易いです。

割と実績のある老舗メーカーだし、見た目の質感から仕上げもちゃんとしてる≒検品もちゃんとしてそうな気がするので、個体差とかも少なそうだと思いますし。


あとは箱とか付属品の説明と売っているショップの紹介と他のブログ等のリンク集なので、ここ迄でGoblin Mini V3に興味を持った人だけ次の記事を見たらいいと思います。


→「【RTA入門に最適?】UD Goblin Mini V3レビューその3


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